家と相続

私には幸か不幸か、相続する家がありません。

親の持家は東日本大震災後に解体し、土地は売却しました。




家は解体、売却した


私の父は15年ほど前に病気で亡くなっています。

親族は、母、姉、私の3人です。

父は千葉県のある場所に土地を買い、一戸建ての住宅を購入しました。今から35年ほど前のことです。そこで私は幼少期から就職するまでの20年近い時期を過ごしました。そして、私と姉が就職して家を出て行き、父が病気で亡くなります。その後しばらく、母が一人でその家に住んでいました。そこへ、結婚した私が妻と子供を連れて同居を持ちかけましたが、同居はうまくいきませんでした。

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それが2009年ころの話です。部署移動に合わせて、私達家族は官舎への引っ越しを実施して、同居を解消しました。

そして、2011年の東日本大震災を受け、母の住む家は液状化による半壊認定を受けるほどに傾きます。床は斜めっちゃっているし、壁にもひびが入り、大雨が降ると雨漏りしてきます。母は、こんな家にもう住めない!と私に解決策を求めます。

どうしたいの?
家を修繕したいの?建て直したいの?取り壊したいの?また、同居して俺が建て直す?

質問を浴びせても、母ははっきりとした答えが出せません。

母は団塊世代の専業主婦です。黙って旦那に尽くしていれば、幸せな人生を約束された世代でした。しかし、その旦那はすでに世に存在しません。父は遺族年金などは残してはくれましたが、母が一人で世の中を生き延びていくだけの道しるべは残せませんでした。

母は今後自分がどこに住むべきかのビジョンもなく、もうここには住めない、という一点張りでした。

自治体からの半壊認定が出ていたので、修繕や建て直し、建て壊しなどをすれば、補助金などももらえました。

母が自分で建て直して、そこに住み続ける場合、立て直しの1年ほどは別のアパートなどに引っ越す必要があります。

私が建て直して、私の家族と同居をするのも、難しいと思いました。以前の同居で凝りました。

考えたあげく、私が一番現実的だと思ったのは、家を解体して土地を売りに出し、売ったお金を母の賃貸暮らしの足しにするというものでした。

母もこれに反対せず、家を解体して土地を売りました。

土地は500万円で売れ、解体費は100万円くらい掛かりました。家はやや小ぶりの木造二階建てでしたが、解体費は100万円くらい掛かりました。単純に考えると、土地の価値が100万円以下だとすると、古い空き家は負の資産となります。いま日本には820万戸という数の空き家が存在しているそうですが、土地の価値が解体費を下回っている家は負の資産と言えそうです。

さて、私の判断は今のところ正解だったようで、母は自分が生まれ育った街でアパートを借り、のんびりと一人暮らしを満喫しているようです。




家を相続していたら面倒だったと思う


もし、私が実家の土地に家を建て、母との同居を始めたとしたら、面倒なことになったでしょう。

土地は母の名義、家は私の名義になったでしょう。

そうなったら、今度こそ、簡単に同居を辞めるわけには行きません。住居に対する選択肢はなくなります。

どんなに同居が嫌でも辞めることができない状態です。

どんなに会社が嫌いでも辞められない、会社勤めに似てません?(笑)



それと、相続が面倒になりそうです。

母名義の土地を私名義に変えるのなら、生前贈与になります。その後、同居をして母が資産を残さずに亡くなった場合は、姉にも土地の分の相続の権利が発生してきます。(←多分です。間違っていたらすみません。)

そうすると、土地の権利の半分が私の姉にもあることから、現金で250万円よろしく!みたいなことになるかもしれません。
そうすると、今度は私の妻が、お母さんの介護を担当した、私の労力の分はどうなるのよ!と言ってみたり。
そうすると、今度は姉の旦那が出てきて、#$%&’()=!!!!と言いだすかもしれません。
そうすると、板挟みの私は心を病んで…

どんなに仲のいい兄弟であっても、家族を持って配偶者ぐるみでお金の揉め事に発展したら、収集がつかなくなりそうです。

まさに、争続の始まりでしょう。




持家を否定するつもりはない


いつも、家を持つことに対する反対意見ばっかり出してしまいますが、人生は一度きりです。

広いお庭で、子供たちと遊んだり、ガーデニングを楽しんだり、日曜大工を楽しんだりする。

家を持つことでしか味わえない楽しみもあるでしょう。

家があると相続に有利になることもあります。評価額を低く見積もることができます。

不動産を持つことで、社会的信用も得られます。(無職で家もないとクレジットカードも作れないと聞いたことがあります。)



ただ、私は社会的信用とか見栄、物質的な満足度よりも、精神的なフリーを強く求めています。

私には今の職場を辞めたら、同じだけの年収をもらえるだけの自信はありません。

だから、家を買うことは私に仕事にしがみつくことを強います。

もし、私が自営業で年収1000万円を余裕で稼げる人間に成長したなら、家を買う自信が持てるかもしれません。


分相応に、私のような小物は一生賃貸で十分です。


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カトヒレ

Author:カトヒレ
既婚、子供二人のアラフォー公務員です。節約&投資で50歳アーリーリタイヤを目指します。

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