FPとしての初仕事。最初の顧客は母親だった。

みなさんは、自分の親の保有する資産を把握しているでしょうか?



お金の管理についてオープンな家もあれば、クローズな家もあるでしょう。



親の保有する家の立地や規模、築年数でおおよその家の価値は推測できるでしょうが、預金や有価証券の保有資産まで正確に把握しているケースは珍しいかもしれません。




夫婦間においてさえ、生活費を出し合えば、後はお互いの財布の中身を知らないという夫婦もいるようです。



親族間であるからこそ、お金についてはクローズにしておくケースもあるかと思います。




例えば、職場の同僚の預金が5000万円あったと聞いて、どうしますか?


そんなにあるなら援助して!って言います?


言わないですよね。


赤の他人に、軽々しくお金の援助を要求する人はいないと思います。






でも、親兄弟などの親族だったら、どうでしょうか?


若い世代が新築の家を建てるときに、親から頭金を出してもらうなどのケースは多いようです。


孫が医学部に通うので、お金が掛かるようになるから学費の援助をするというケースもあるでしょう。



実際に、親世代が子供や孫世代に対して、住宅関連や学費関連の費用を援助することで認められる贈与税の非課税枠があります。




他人のお金をもらえると考える人はレアなんでしょうが、親族のお金は自分がもらえる可能性がある。



相続が争続になるのは、親族のお金は自分のお金である、という考えが理由なのかもしれません。





だから逆に、もらわれる側(親世代)は、子供世代に自分の資産を明らかにしないという傾向があるのかもしれませんね。








母親の資産を確認



さて、私の親についてですが、父親は50代でガンで亡くなっています。


その時既に私と姉は独立していましたので、それ以来、母親が単身で生活していました。



母親は父親の残した遺産と、遺族厚生年金で生活をしてきました。



私は、母親の資産については全くノータッチでしたので、いくらあるのか知りませんでした。


父親の生命保険金が下りたというのは知っていたので、それを原資に貯蓄を切り崩しながら生活している様子でした。


貯蓄の額は、本人も言いたがらなかったんですよね。


おそらく、自分の資産を開示することで、親族(私と姉)などに援助を期待されるのを嫌ったのかもしれません。





母親は約15年間一人暮らしをしてきましたが、最近になって様子が変わってきました。


残りの資産が不安になって、いつまで今の生活を続けられるのか不安になったようです。


母親は都市部の賃貸住宅に暮らしていますが、もっと家賃の低い家に引っ越したいと言うようになりました。


今住んでいる物件は、私から見ると悪い条件ではなく、引っ越す必要はないと思うのですが、本人はお金のことが不安で引っ越したいの一点張りです。


最初は私も流して聞いていたのですが、半年くらい引っ越しをしたいと言い続けるので、ちゃんと話を聞き、資産なども確認させてもらいました。






本人の預金通帳を見ながら、月の生活費の状況と振り込まれる年金額との差額を確認します。


毎月の年金は14万円くらいで、生活費は家賃込みで21万円くらいです。


毎月、7万円を取り崩しながら生活している状況でした。



ということは、毎年84万円のマイナスです。

10年で840万円。

20年で1680万円。



残りの預貯金の額次第で、あと何年今の生活を続けられるかが分かります。



5~6冊ある銀行預金の通帳を確認したところ、残りは800万円くらいでした。


あと10年でこの暮らしを続けることはできなくなる。


そう、母親に伝えました。







銀行パワー炸裂。虚業と感謝




通帳を見ていて、お金の不自然な流れにも気づきました。



300~600万円単位のお金が一括で定期預金から普通預金に振り込まれ、それが何かの支払いに回されていました。



そして、通帳記載の振込先の名前が


ガイコクサイケンオープン
ファイブステップアップ…
セイカツオウエン…





これ何?




母親は別室からカバンを持ってきて、書類を出し始めました。





そう、保険商品の証書や案内書でした。



入っていたのは、300~600万円くらいの一時払いの終身生命保険でした。



商品性としては、500万円を一時払いして、死亡した場合は550万円の保障。
短期間で解約すると元本割れして、一年目で解約すると470万円くらいの戻りで、5年目くらいに元本の500万円くらいにはなる。




そういう商品性のものを4本くらい入ってました。


そのうち1本は、ドル建ての保険です。


因みに、うちの母親は、保険の3態様の定期、終身、養老などは理解できていません。


さらに、為替差益や為替差損などの理屈は全く分かっていません。


そして、リスク性資産に積極的に手を出して、利益を得たいという性格でもありません。




ガイコクサイケンオープンは、交付目論見書などは見つけられなかったのですが、間違いなく投資信託でしょう。

毎月分配金の振込が通帳に記載されていました。










これ、投資信託だけど、商品の意味わかってる?


母親
わかんない。というか、買ったことすらよく覚えていない。









商品の内容を全く分かっていない人に、一括で500万円くらいの商品を売るって、どうなんですかね。




銀行でも保険や投資信託を扱っていますが、金融機関の利益になる商品を顧客に売りたがるというのは間違いないようです。




しかし、終身保険4本って何なんですかね。


その人に生計を維持されている扶養者がいる訳でもない単身高齢者に、生命保険を勧めるってどうなんでしょう。


本人が意味も分かっていないのに、忘れたころに次々と商品の勧誘をして売りつける。










私は別に、この商品を売りつけた銀行の人に文句を言いたい訳ではありません。


手数料の高い商品を顧客に売りつければ、それが社内評価になるのであれば、そういう商品を売るしかなくなるでしょう。


こういう商品を売りつけることが、社内で評価されるという虚業のような場所で仕事をさせられるということ自体、かわいそうとすら思います。(←やりがいないんだろうなあ)





まあ、私のやってる仕事も虚業みたいなもんなんで、人のことは言えません。

だから早く仕事をやめたいです。








自分のやった仕事が社内評価というで終わることなく、お客さんに感謝されるような仕事をしてみたいです。











この日、私はごちゃごちゃになった母親の総資産の把握と計算をしました。


資産の把握ができず、不安になっていた母親から本当にありがとう、と言ってもらえました。




こういうのが仕事になればいいのになあ。





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カトヒレ

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